
ファティーグパンツ、
いつ頃からこの呼び名が定着したのか
分からないが、この手のデザインのパンツは昔
全部ひっくるめてベイカーパンツと呼んでいた。
正確には白い生地を使った物をベイカーパンツ
オリーブグリーンの物をミリタリーパンツ、
アーミーパンツなど、
それをちょっとカッコつけて
「ファティーグパンツ」と今は呼んでいる。
職業柄 軍物や作業着を見ることが多いが、
どちらが先かディテールに共通点を見付ける事が多い。
"UN FASHION"(ファッションでは無い)
ユーティリティーウェア
機能的に一番丈夫である事や、生産環境に合わせて最良を尽くされた物は必然的に似てくるのか
そう言った当時の必然性から生まれた
今は意味のないディテールに惹かれる
ただの縫い方に強度を高める為の試行錯誤があり、ポケットの形に物の取りやすさが考えられ
意味がある。
逆に早く縫える、生産性だけを考えただけの
適当な縫い方にも理由があり愛嬌を感じる。
意味があったものの意味が無くなり
意味のなかった物に意味を見付けようとする。
結局は意味を見出そうとするのは
自分自身のエゴってことで
ただ単純に俺が今穿きたいファティーグパンツ
焼きあがりました。
いや、出来ました。
限定110本 生産
3月店頭予定
MODEL NAME : ANTHONY

素材は7.5OZのミドルウェイト
ワークウェアには定番の2/1綾デニム
あえてムラ糸の形状が縦落ちではなく
イライラとシボのある表情のデニムを使用
膝のリペアー(補修)したようなデザイン部分は
縦横共にインディゴの糸を使った
デニムを使い、インディゴの濃淡を表現
あえてボディーと別々に作った半製品の状態で
ストーンウォッシュ加工を行い、
加工後に剥ぎ合わせる。
そうする事で縫い代の当たりが付かず
モザイクタイルをはめ込んだような
インディゴの濃淡が生まれる。
さらに脇線をまたぎ
薄っすらとインディゴの濃淡をブロック状に
残しているのは
特殊な樹脂でプリントすることで
インディゴの退色スピードを抑えている為
一本のパンツの中で様々なインディゴの濃度の
ブロックがビンテージの表情に重なり合う
ただのビンテージ顔にはしたくなかったんだ
そんなものは古着屋さんの商品には
かなわないから

ヒップポケットにはでかくて硬い
長財布を突っ込んでも角で破れないように
底を二重に。
ポケットの口も巻き込む幅を太めにして
補強しています。
さらにペインターパンツにはポピュラーなディテール「ハンマーループ」を右脇にアレンジ
i phone6ぐらいの携帯を入れやすいサイズに
しました。

左は上の写真のカラーS4
右は濃い目のカラーR5
2色展開
サイズ展開 S.M.L
生産地 : 岡山